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うちのお店には今、店を管理する用に何台かのパソコンが動いています。そのうち1台は売り上げの管理をしたり、また1台は広告やらこのサイトやらを作ったり、そして当然、ここの主人公でもあるLinuxBoxも1台。その他にも常にLANには何台かがぶらさがっていて、必要に応じてドライバを落としたりWindowsUpdateをしたりしています。

そんな店のLAN環境なのですが、この中でさっき触れた3台は必ず開店時に起動させます。普段は3台のスイッチを順にぽちぽちと入れてたのですが、なんか面倒だしちょっとやぼったい・・・。そこでLinuxBoxのスイッチを入れると他の2台も起動するようにしてやろうと考えました。それで今回のWakeup on LANの登場です。

◆Wakeup on LANってそもそも何?
パソコンを自作した事がある方はご存知かもしれません。また自分のパソコンのふたを開けて中身をしげしげと眺めた事がある方もお気づきかもしれません。Wakeup on LANに対応しているマザーボードにはWOLと書かれた3ピンのコネクタが立っています。そしてこれも重要なのですがLANカードを選ぶ時によく見てみるとWakeup on LAN対応と書かれているものがあります。つまり、Wakeup on LANに対応しているマザーボード、LANカード、そして念のためATX電源。これがあればWakeup on LANを利用する事ができます。

◆環境
最近のマザーボードはWOLコネクタを備えているものが多い気がします。メーカー製のものはわかりません。後、LANポートをオンボードで備えてるマザーはBIOS上でWOLをenableできるようです。BIOSに設定がなければあきらめましょう^^;今回はCT-9BJDというチェインテックのマザーボード(今日時点でうちのメイン機のマザーです)を使います。CT-9BJDの場合はマザーボード一番下のボタン電池のある辺りにWOLコネクタが用意されてました。
つぎにLANカードなのですが、最近多く出回っている1000円を切るLANカード(ほとんどがRealTek社のコントローラチップを使用)はたいがいWOLには対応していません。ところが、BUFFALOの「LGY-PCI-TXD」というLANカードにはWOLコネクタがあります。ただしパッケージにはWOL用のケーブルがついてないので、それは別途用意する必要があります。BUFFALOからはWOL対応を明記している「LCI5-TXI」が出ていますが価格は数倍。WOL用のユーティリティがつかない事を考えても、「LGY-PCI-TXD」は得である事にかわりは無いでしょう。PC-9821にも使えるし^−^
もう一つが電源。これはATX電源であればほぼ問題はないと思います。ATX電源なのかどうかわからないですか?んじゃパソコンの電源を切るときに、メインスイッチを押さないと消えないならATX電源ではありません。反対に、OSが終了すると自動的に電源が落ちているなら、その電源はATX電源です。

◆ハードウェアの準備
では実際にLANカードをマザーボードに実装します。この時に注意しないといけないのが、PC本体の電源ケーブルを抜いて作業する事です。ATX電源というのは電源が切れた状態でもマザーボードに待機電力を供給しています。そう、この待機電力がないといくらLANカードから信号を受けて起動しようと思ってもできないですよね。ところがパーツの抜き差しをする時はこの電力がパーツ破損の原因になりかねないのです。ですので、パソコン内部を触る時には必ず電源ケーブルは抜いて作業する事をお勧めします。
LANカードをPCIスロットに挿したら、次はLANカード上のWOLコネクタとマザーボード上のWOLコネクタをつなぎましょう。
カードはスロットにちゃんと入ってますか?そしたら次のステップへ。

◆BIOSの設定
オンボードでLANポートがあって、マザーがWOLに対応している人はここから。
PCの電源を入れたらすかさずdelキーを押し、BIOS画面へ入ります。・・・ただし、マザーボードのメーカーによってはBIOSへの入り方が違うので、電源を入れた後のメッセージに従って下さい。この時、ハードディスクのコネクタを抜いて作業するとOSが起動しないので面倒にならなくていいです。

BIOSでの設定ですが、これもメーカーごとにまちまちなのでなんとも言えないのですが、CT-9BJDの場合はAWARD社のBIOSを使ってます。この場合を例にとって説明しますのでご参考までに。

BIOSに入ったらまずは、
Advanced BIOS Features
から編集。この中の
Boot Other Device
の値を [Enable] にしました。WOLに必ず必要なのかどうかの実証はしてませんが必要そうなので。

次に
Power Management Setup
を編集します。この中に、
Wake Up Events
という項目があるので、更にこの中に入って次の値
Power On By PCI Card
Wake Up On LAN

をそれぞれ [Enable] にしておきます。Wake Up On LAN の値を変更するのが重要ですね。

必要そうな設定は全て [Enable] にしたので今度はBIOSの設定を保存して、PCを再起動。その後、OSにLANカードのドライバインストールをしておきます。

◆Macアドレスの取得
さて、ところでMACアドレスというのをご存知でしょうか。Apple社とはあまり関係がありません。MACアドレスとは、「Media Access Control」アドレスの略なのだそうです。実際には、ネットワーク装置のそれぞれに割り振られた番号の事を指します。この番号は世界中のネットワーク装置全てに割り振られていて、重複する事はありません。Wakeup on LANでは、このMACアドレスに対して直接、起動のための信号を送ります。なので、Wakeup on LANを実現するためには先に、LANカードのMACアドレスを知っておく必要があります。

Windowsの場合ですが・・・Win 9x系ならMS-DOSプロンプト、Win 2k/XPならコマンドプロンプトを開きます。ここで次のようにコマンドを入力。

すると、現在のネットワークカードの設定がずらずらっと出てきます。この中の「物理アドレス」もしくは「Physical Address」がMACアドレスにあたるものなので、この値をメモしておきましょう。ここまで出来たら、次はLinux上での作業に移ります。

◆wakeonlanをインストール
作業をLinuxBoxに移りましょう。
Linux環境でWakeup on LANを実現するにはいくつかのソフトがあるようですが、今回は「wakeonlan」を使用しました。インストールに当たってはこのページを参考にしましたが・・・あまりにも簡単でした^^;ここでも、その手順を紹介しておきます。

wakeonlanを落としたディレクトリに移動してまずは解凍。

#tar zxvf wakeonlan-0.40.tar.gz
当然、wakeonlan-以下は落としたパッケージのバージョンによって変わります。

解凍して出来たディレクトリに移動。

#cd wakeonlan-0.40

あとはおまじない。

#perl Makefile.PL
#make
#make install

これでインストールはOKなはずです。

◆wakeonlanを使う。
とりあえず、

#wakeonlan -h

で簡単な使い方はわかると思います。
うちの場合はLinuxBoxがDHCPサーバーも兼ねているので、LAN内のブロードキャストアドレスにパケットを投げるようになってます。
例)
#wakeonlan -i 192.168.1.255 12:34:56:78:90:AB
を実行するとOK。

あ・・・WindowsでMACアドレスを調べると
12-34-56-78-90-AB
というような形で表示されると思いますが、LinuxでMACアドレスを書くときには
12:34:56:78:90:AB
といった形で記述してください。

◆起動時にwakeonlan。
最後に、
/etc/rc.d/rc.local
に wakeonlan を書いておくと、Linuxの起動プロセスの中で wakeonlan を実行させることができます。これで、LinuxBoxの起動と同時に他のPCも起動させることができました。[2003.2.16]

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